とにかく「刺さる!」と共感の嵐で話題のドラマ『いちばんすきな花』
第1話放送後、X(旧ツイッター)では「いちばんすきな花」が世界トレンド1位に!
“男女の友情”をテーマに描くこのドラマ、理屈っぽくならず、心地よく進んでいくストーリーには
脚本家・生方美久氏の細部にまで工夫が凝らされたセリフの数々とそのセンスが光っています。
第1話|”共感” ”泣ける” ”刺さる” セリフ集
昨年、社会現象を巻き起こした『silent』のプロデューサー・村瀬健氏、脚本家・生方美久氏らスタッフが再集結した、ドラマ『いちばんすきな花』。さらには、多部未華子、松下洸平、神尾楓珠、今田美桜による異例のクアトロ主演。
「男女の間に友情は成立するのか?」をテーマにしたこのオリジナル作品では、登場人物の言葉が「心にグサグサ刺さる」「考えさせられるセリフばかり」と話題に。
その ”共感” ”泣ける” ”刺さる” センスあるセリフをまとめました。
潮 ゆくえ(多部未華子)
春木 椿(松下洸平)
深雪 夜々(今田美桜)
佐藤 紅葉(神尾楓珠)
2人組と1対1
「昔から2人組をつくるのが苦手だった」 潮 ゆくえ
「昔から2人組にさせてもらえなかった」 春木 椿
「昔から1対1で人と向き合うのがこわかった」 深雪 夜々
「昔から1対1で向き合ってくれる人がいなかった」 佐藤 紅葉
心つかまれた冒頭のシーン。
年齢も性別も、過ごしてきた環境も異なる主演の男女4人が、「2人組」「1対1」という言葉を使い、それぞれ抱えてきた悩み(コンプレックス)を、それぞれの言葉で明かしています。
この短いセリフにぎゅっと詰まったそれぞれの人生が感られ、深いな〜と考えさせられました。
花は好きだけど花屋は嫌い
「苦しかったんですよ。教室が嫌いで。学校の教室。
まぁ教室というかクラスというかそういう集団の単位。
同じ地域に同じ年に生まれたってだけで寄せ集められて、みんな友達、みんな仲良しってあの感じ。
花屋も同じです。花ってだけで寄せ集められて客の方に顔向けられて、はい綺麗でしょって。」
春木 椿
夜々の働く美容室での椿との会話のシーン。
椿にとっては、みんな仲良しでしょ?と「押し付け」に感じていた学校の教室という場所。
そっか〜花屋も、綺麗でしょ?と寄せ集められた一つの空間のように映っているのか・・・
受け取る人によって感じ方が変わることを再認識しました。
傷つけられるのに慣れても、傷つかなくなるってことはないでしょ
「でも傷つきはするでしょ。傷つけられるのに慣れても、傷つかなくなるってことはないでしょ。」
相良 大貴
先輩美容師に夜々が嫌味を言われたあとの、同僚・相良大貴とのシーン。
「昔からそうだから。勘違いされるのも、決めつけられるのも。全部慣れた。」と言う夜々。
だから大丈夫、気にしない、自分で自分にそう言い聞かせていても、”傷つかなくなる” わけではないよね、そうだよね確かに・・・
届くまでに変換されちゃうんだよ
「届くまでに変換されちゃうんだよ。
悩みとか不満とか話しても、相手に届くまでに変換されちゃうの。
嫌味とか自慢とかに。女の子には特にね。」
深雪 夜々
同じく美容室での同僚・相良大貴とのシーン。
女性はこれ、すごく共感できますよね。女子あるあるですね。
本人はそんなつもりで話していなくても、嫌味や自慢に聞こえてしまう。そん経験、あるのでは?
自分的にはしょうもなくても、誰か的には常識で、正義で、絶対ってことあんだよ
「価値観ってそれぞれだから。
自分的にはしょうもなくても、誰か的には常識で、正義で、絶対ってことあんだよ」
赤田 鼓太郎
ゆくえと男友達・赤田の行きつけのカラオケシーン。
婚約者に女の子と二人で会うなと言われ、ゆくえとはもう会わないことを決めた赤田がそれを伝えます。
一般的な常識や価値観は、ソレはソレ。誰かにとっては違う。そして多数派の考えが一般的な答えになってしまいがちな世の中・・・男女の友情有り無しがまさにソレですよね。
2人は1人より残酷
「2人というのは難しい
あらゆる人数の中で、2人というのは特殊で、
2人である人たちには理由や意味が必要になる
2人は1人より残酷
2人は1人いなくなった途端、1人になる
元々1人だったときより確実に孤独な、1人になる
2人は強いに決まってる
1人の人間は、2人の人間がいないと生まれない
逆に3人以上の複数人というのは、1人の集合体でしかない
個々の価値は間違いなく、2人のときが1番強い」
潮 ゆくえ
全ての言葉が深い〜重い〜。結局「2人組」になれるのは簡単そうで、簡単ではないんですね。
好きな人のいちばん好きな花です
春木 鈴子「ガーベラ好きなの?」
潮 ゆくえ「好きです。好きな人のいちばんすきな花です。」
春木 鈴子「あら〜いい理由。」
花屋での店主(春木 鈴子)とのシーン。
「これから昔の友人に(渡す)」と話していたが、その友人“みどり”に電話をかけると北海道に戻ったと言われ、花束を渡せずに終わってしまいます。まさか第1話でタイトル回収とは、驚き!そして、ゆくえの言葉がドラマのタイトルだったとは。
聞こえないけど、何言ってるかわかるやつでした
「女の子たちがこっち見てなんか言ってて。聞こえないけど、何言ってるかわかるやつでした。」
深雪 夜々
4人が偶然にも椿宅で出会い、お茶をご馳走になるシーンで夜々が打ち明けシーン。
はいはい、ありましたよね、ヒソヒソ話。聞こえなけれど、大体何を言っているかわかる、あの感じ。
何も気づいていないフリをして、平然を装って・・・でもすごく嫌な気持ちになるあの感じですね。
みんなの良い人にはなれるのに、誰か1人の一番好きな人にはなれなくて
「みんなの良い人にはなれるのに、誰か1人の一番好きな人にはなれなくて。」
春木 椿
ペアを組む契約を交わした後に、「やっぱりあの子にする」って契約を破棄されたことを思い出して話した椿の言葉。
”良い人” にはなれても ”好きな人” にはなれない。「昔から2人組にさせてもらえなかった」という椿の苦しい思いが伝わってくる切ないシーンでした。
2人組になれなかった、4人。4人全員、余っちゃったひとり。
「2人組つくれなんて命令、もうないのに。なのに、上手に二人組つくれないと、大人になっても・・・、あ、そっか〜、だから学校でそれやるのか。なるほど。それが上手にできなくて、こぼれ落ちちゃったんですね、私たち。2人組になれなかった、4人。4人全員、余っちゃったひとり。」
潮 ゆくえ
ゆくえが3人を前に、自分に問いかけるように、言い聞かせるように発した言葉。
無意識のうちに2人組をつくらないといけない、という空気があることに納得してしまいました。
二度目、苦手なんで
「忘れ物、気をつけてください。二度目、苦手なんで。
こんなにこんな話したの、初対面で二度目がないからです。
もう会わないって分かってるから喋れるんです。どう思われてもいいから。
はいっ、なので、忘れ物しないでください。」
春木 椿
3人が椿宅から帰るシーン。
「初対面が苦手」な人はいても「二度目が苦手」というのは珍しく、驚いた様子の3人。
二度目、苦手なんで。という表現に脚本家・生方美久氏さすがだわぁ!と感動してしまいました。
まとめ
ドラマ『いちばんすきな花』第1話のセリフ集はいかがでしたか?
4人の幼少期から抱える悩みが明かされた初回。
それぞれのセリフから、自身の幼少期の記憶が蘇ったという人も多いのではないでしょうか。
今後も胸を打つセリフに注目です。